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羊ちゃんアーシング

  巷で話題になって入るアーシングを羊ちゃん(AE111 レビン)に施してみました。まずアーシングって何って所を簡単に説明します。

  電池で電球を点灯させる時は、電池の「+」と「−」を電球に接続します。電球までの電線が長くなると、電線に電気が食われ(熱になって)電球が暗くなります。そこで電球を明るくするにはどうしたらよいか考えると電池の電圧を上げたり、電線の抵抗値を下げたりすれば良いわけです。
  で、後者の方法を車で行い電気の通りを良くしようと言うわけです。

  車はどんなものを使って電気を流して入るのか、という所を見ると、「+」側はセルスイッチとかオーディオとかに直接ケーブルで繋がっていたりします。では「−」側はどうかと見ると車のシャーシに繋いでいます。シャーシは鉄(って言って良いのか?、防錆鋼板とかそれなりの解釈でお願いします)で出来ていて、これを利用して電気を流していたりします。

  では鉄は電気を流す媒体としてどうなんだ?という話になります。この電気の流れやすさを示すのに導電率というのがあります。これを見ればどの物質が電気が流れやすいか一目瞭然なわけです。銀とか銅が電気の流れやすい金属の代表格ですかね。では鉄はどうだ?というと銅の約20%程度(記憶が間違っていたらごめんなさい)くらいだったかなと思いました。要はもっと良い媒体を「−]側に使えば電気がビリビリ流れる様になるでしょうというお話です。

  「−」側の抵抗値を減らすとどうなるのかというと、これはやって見なきゃ何とも言えないんですが予想や他の方のページを見ますと、基準電位が統一されるのでオーディオ製品等の音質が良くなるとか、抵抗が低くなるのでライトが明るくなったりとか、スパークの火花が強くなるとかと言われているようです。

  では早速羊ちゃんのエンジンルームを眺めながらアーシングするポイントを探る事にしました。オーディオの音質とか、ヘッドライトの明るさとかは特に気にしないので(明るくしたら早くバルブが切れるかもね)、出来るだけ点火プラグの火花が強くなる様に考えてポイントを決めました。

  真っ先に目が行ったのが、高電圧発生装置のイグニッションコイルとプラグが装着されるシリンダーヘッドである。シリンダーヘッドには純正でアースされているし、イグニッションコイルとも繋がって入る様なので純正の強化ってところでしょうか。
  で、ヘッドカバーもついでにアーシングしてしまえと、ここもポイントに入れる。その他、インジェクターも電気で動くからこの近辺もしてしまえって感じで決定。車の発電機オルタネーターもアース強化しないとな、と見てみるが、狭い(^^;。けっきょく純正でフレームに繋がって入るのでフレーム側に繋ぐ事にしました。

  事前調査で、各ネジの径、ケーブル長を調べる。バッテリーマイナス側を外してアーシング前の抵抗値を計測。ほとんどがほぼ抵抗無しの0Ωとなり、アーシングしても変化が無いかな?と思ってしまう。次にエンジンを始動してバッテリーのマイナスと各ポイントの電圧を測る。これらの結果は後半に表にします。

  それと、家にあった圧着工具が8スケアまでしか対応していないので、一番太くても8スケアのものまでと言う事になる。他の方のページを見てると14スケアとかずぶっとい線を使ってる人も要るようですね。

  さっそく買出しに出発。一関の某ホームセンターに行く。まずはケーブル・・・8スケアが無い(^^;。しょうが無いので5.5スケアでも見た感じ太いからそれにする。ほんとは被覆もシリコン系の熱に強いやつで作られてるのがあったらそれにしたかったんだけど、物が無いのは仕方ない。5.5スケアのKIV電線を6m購入。
  その他、ケーブルの端に付ける圧着端子、熱収縮チューブ、ボルト&ナットを買う。

品名値段個数合計[円]
KIV 5.5 アカ
150
6m
900
圧着端子8mm
170
1
170
圧着端子6mm
230
2
460
熱収縮チューブ
270
1
270
タイラップ
170
1
170
ボルト&ナット(長)
100
1
100
ボルト&ナット(短)
100
1
100


2,170

とまぁ、安いもんである。ケーブルの色が赤だと「+」に間違えそうだけど・・・、無いもんは仕方ない我慢しよう(^^;

では、さっそくアース用ケーブルの取り付け。
羊ちゃんのエンジンルームです。
赤いケーブルが今回配線したケーブルです。

各ポイントの拡大写真
バッテリーです。長い鉄製ボルトで串刺しです。
ステンレス製は電気通しにくそうなので却下。
銅製か銀メッキ製があれば良かったのだが・・・。
スプリングワッシャーで圧着端子がぷらぷら
しない様にしてます。
ボルト(長)1本しか使って無いです。
かなり余った・・・。
シリンダーヘッドとヘッドカバーです。
デスビは近いから特に配線しなくても
いいかな(^^;なんて、ハイ手抜きです。
ここもボルト(短)1本使用。
ここも余った・・・。
インジェクション付近です。
はたしてここでいいのだろうか・・・。


イグニッションコイル付近です。 オルタネーターから出てる純正
アーシングポイントの先に接続。


  ということで、接続作業終了。
  早速、エンジンをかけると、エンジンルームから黙々と煙が・・・という落ちは無く、普通に始動。特におかしい所も無いのでエンジンを切り、抵抗値等の測定をする。
 以下がその測定結果です。(エンジン始動しながらのバッテリー電圧 14.64[V])

測定ポイント
装着前
装着後
抵抗値[Ω]
電圧降下[mV]
抵抗値[Ω]
電圧降下[mV]
イグニッションコイル付近
約0
7.0
約0
5.0
ヘッドカバー
32.5
7.0
約0
0.2
シリンダーヘッド
約0
6.6
約0
2.8
インジェクター付近
0.1
7.0
約0
5.1
オルタネーター純正アース先
約0
7.0
約0
3.3

※極性表示は無視してます
  とまぁ、数値上の変化は確認できました。

  さっそく試乗。
  エンジンをかけ、発進。「おお、フィーリングが全然違う」・・・・って、コンピュータをリセットしたばっかりだから、フィーリングが変わるのも当たり前だ(^^;。
  色々なアクセル開度に変化させて、コンピュータを学習させていく。10kmくらいそんな走行をして、やっとまじめに変化具合を確かめにはいる。

  走りなれた道をとりあえずアクセルをがんがん開けて走って見る。んー、これと言って変化が無いなぁ。やっぱ気休めだったのかなぁと思った(単に鈍感なだけかもしれないけど)。
  体感でわからないならということで、空吹かしでタコメーターの動きをデジカメの動画機能をもって撮影。後日、以前に撮影していたものとの変化具合を見たが・・・全くもって変化なし(^^;

  やっぱ、このくらいのもので変化を求めるのは厳しいのかなぁと思い始めて実験を終了にする。

  で、それまでアクセルを開けたり閉めたりを繰り返す様な運転をしていたので、普通の運転になおる。
  「ん?、心なしかいつもより運転しやすいような気がする・・・」。気のせいか、それとも催眠効果か・・・?(^^;。で、どんな時に変化が感じられるのか色々試した結果、アクセル一定&あまりアクセルを開けない状態の定速走行時の時のようだ。

  以前より少ないアクセル開度で車が進む感じである。で、色々なエンジン回転で定速走行を試して見たらだいたい2000rpm以下の回転時が体感的に良くなっているような感じがする。5速で使える回転域が増えた感じ。

  ほんとは、アーシングして加速が良くなったとか、空吹かしでのピックアップの変化とかを期待したんだけど、予想外の結果になってしまった。アクセル開度一定の状態だと変化具合が数値であらわせない・・・なんともどかしいことか。でも、今までより400rpm低い回転で走らせてもストレスなく&エンジンも苦しそうにしないし、燃費走行をしたら今までより記録が伸びるんではないかなとちょっと期待を持ったりして。
  燃費計測はちょっと時間がかかるので、今回の報告には入れませんが良くなってればいいなぁ。

  ということで羊ちゃんアーシング編終了です。


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